ジェットストームを利用できる高級ボールペンを纏めてレビュー

三菱鉛筆のジェットストリームは、日本が誇る低粘度油性ボールペンと言えるでしょう。

単に低粘度のおかげでスラスラと書けるというだけでなく、黒々とした文字なので読みやすいです。

おかげで0.38mmでも大丈夫です。

ただしボールペンというのは、紙質によって書き心地が大きく左右されます。0.38mmだけでなく、0.5mmや0.7mmも必要です。

おまけに赤や緑も使うとなると、何本も必要となってしまいます。

そこで今回は、ジェットストリームが利用可能なボディ(本体軸)を紹介させて頂くことにします。

(前田裕二さんのように「モレスキンノート+ジェットストリーム4+1(0.5mm)一筋」と純愛を貫くのも良いでしょうけど、これだけは筆記具マニアとして妥協できませんな)

ジェットストリーム正式対応

三菱鉛筆のジェットストリームの替え芯は、主に4種類あります。4c芯、多色用プラスチック芯、単色用プラスチック芯、そしてタンク式のパーカー互換芯(G2芯)です。

ボールの大きさは、0.38mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmの4種類です。

三菱鉛筆:油性ボールペン替芯

高級ボールペンというと、タンク式の替え芯を使用するタイプが多いです。

比較的手に入れやすいのは、アウロラのオプティマシリーズでしょう。私は文具ライターの小日向京さんと同じ、ブラックパールを持っています。

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これはブラックだけという無粋なこともなく、ホワイト、ブラック、シルバーがバランス良く使われています。イタリア製らしく大雑把な造りですが、女性にもオススメできる高級ボールペンの代表格と言えます。

ただし大雑把なので、ボディ(本体軸)とキャップ部分に隙間があります。私は長時間利用するということもあって、キャップの内側にセロテープを貼って、ガタつくことを抑えています。

それからペン先部分も同様で、替え芯(リフィル部分)にセロテープの切れ端を巻いています。

一方で小細工の必要ないのが、ドイツが誇るファーバーカステルです。TVドラマ「ガリレオ」では、福山雅治の演じる帝都大学湯川学准教授(当時)が、伯爵コレクションの「アネロ・エボニー軸」を使用していました。

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残念ながらエボニー(黒檀)軸のアネロは、現在では廃番となっています。ただしファーバーカステルはパーカー互換芯(G2芯)を採用しているので、イントゥイションなどでも「ジェットストリーム可能」です。

なお廃番が原因ではないでしょうけど、湯川先生は映画「真夏の方程式」では、ダンヒルのサイドカーを使っています。

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これはクロスのタウンゼントを彷彿とさせるようなボールペンで、小柄な女性には大き過ぎます。私が持ってもバランス良くないのですが、なぜか妙に使いやすいです。

一時期のダンヒルは、モンブランを買収してボールペン開発していました。それでクセがありながらも、使いやすいボールペンを製品化できたのかもしれませんね。

なお私は細かいことが気になるので、ファーバーカステルやダンヒルでさえ、替え芯(リフィル)の先端にセロテープの切れ端を巻き付けています。

日頃は細かいことは気にしない性格なんですけど、ボールペンのペン先のグラつきだけは許せないのです。

ジェットストリーム装着可能

パーカー互換芯(G2)を利用可能なボールペンは多いです。おかげで私たちは高級ボールペンでもジェットストリームを利用できます。

ところでジェットストリームを利用可能なのは、実はそれだけではありません。

独自のゴリアット芯(Goliath芯)で有名なカランダッシュでも、なぜかタンク式ジェットストリーム替え芯(リフィル)を利用可能なのです。

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私はカランダッシュ代表作のエクリドール油性ボールペンに、ジェットストリームを装着しています。(もしかしたら、三菱鉛筆さんが意図的に設計・開発したのかもしれません)

まあ全長を比較するとパーカー互換芯の方が若干長く、後端はプラスチックになっています。だからプラスチック部分を削れば、実は他のパーカー互換芯もエクリドールに装着可能です。

もちろん私の場合、ペン先にセロテープの切れ端を巻き付け、ペン先がガタつくのを抑えています。

ちなみにカランダッシュはスイスに本社がありますが、純正芯のゴリアット芯(Goliath芯)でさえ、ペン先がガタつきます。それでも “Swiss Made” なんですよね。

高級ボールペン、なかなか奥が深いです。

ジェットストリーム改造可能

さて最後は、「改造」すればジェットストリームを利用可能なボールペンです。

実は私、ダイヤモンドヤスリでボディ(本体軸)の穴を拡張し、モンブランのマイスターシュテュックでジェットストリームを使っています。(本日も)

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1年前は勇気を出せず、替え芯(リフィル)の先端をヤスリで削って、ペン先を細くしていました。

それからプラスチック芯や4c芯ならば、付箋紙を巻き付けた “インスタント替え芯” でも大丈夫です。

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しかし段々と面倒になり、ある時にモンブラン本体側を「改造」してしまいました。

ちなみにモンブランのマイスターシュテュックは、ほんの少し削っただけで大丈夫です。

そして徹底的に削る必要があるのが、クロスです。先日も疲れました。

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なんだかアベンチュラといった最近の商品になるほど、ペン先の穴を拡張するのは、難易度が増しているような気がしないでもないです。

なおもっとも「改造」が容易だったのは、10年以上前に購入したATXです。

おまけにクラシックセンチュリーやアベンチュラなどは、プラスチック芯の場合には芯側にも加工が必要です。その点、ATXは全く問題ありません。

自分でも「ここまでやるか?」という気がしないでもないです。しかし実際に使ってみると、感動するほど書き心地が良いです。

多くの人がクロスでジェットストームを使いたいと思う気持ちが、本当に良く分かります。

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まとめ(ジェットストリーム&高級ボールペン)

以上、ジェットストリームを利用可能な購入ボールペンの一覧と使用レポートでした。

ボールペンというのは、その性能をフルに発揮するために専用インクも独自開発されています。

しかし紙質によって、書きやすさが大きく異なるのは事実です。必ずしも筆記具メーカー純正芯が使い心地最高とは、限らないのです。

その時の状況に応じて最高のパフォーマンスを出そうとすると、どうしてもボールペンを何本も持ち歩きたくなってしまいます。

はたからみると変人奇人ですが、少しでも分かって頂けると嬉しいです。(^^;)

それでは今回は、この辺で。

ではまた。